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【デジタル根っこの育て方】第1回 ザッカーバーグに、なってほしくないわけでもないけれど

2014.11.25

jointappsみなさまはじめまして。デジタル根っこの育て方 コラム担当のイノです。

JointAppsリニューアルにあたり、「こどもはデジタルとどう向き合うべきか、そこに親はどうかかわっていくべきなのか」、という、現代のパパママのお悩みについて、JointAppsユーザーのみなさんと考える機会を作っていきたいと思い、このブログをはじめることにしました。私自身も5歳児の親です。ぜひ、ご意見、ご感想など、お気軽にお寄せいただければうれしいです。

さて、初回はこんな記事の紹介から。
 南場智子さん「プログラミング教育で日本からザッカーバーグを」【DeNA創業者】

ここ1年、こども向けプログラミングの教育熱はすさまじく高まった気がします。オバマ大統領が「すべての人にプログラミングを」と語ったのは去年の今頃でした。これが本当にインパクト大きかった・・・! さらに、ジョブズが亡くなって、アップルの成功が神話になりつつある一方で、ソニーを筆頭に日本のエレクトロニクス産業が調子を取り戻せずにいることも、プログラミング教育熱の高まりと無関係ではないような気がします。「日本ではジョブズもザッカーバーグも育たない、iPhoneなどは本来ならソニーあたりが作ってなきゃいけなかったんだ! このままじゃマズイぞ日本! 」など、ちょっとヒステリック気味な論調です。

 たしかにそうですよね。経済的な観点でみると、日本にもアメリカばりにネットビジネスでとんでもないサービスを作り上げ、人々の暮らしを変えてしまう(イノベーションってやつですね)ようなスターが出てきてほしいです。10年前にデジタルハリウッド大学院を作ったときも、そんな思いで立ち上げました。

 でもですね、ひとりの親としては、この論調にどこかひっかかるのです。たしかにプログラミング教育は、これからのビジネスパーソンはマストですよ。新しくうまれる産業の多くが、コンピューターとネットワークを基盤にしているこのご時勢、コードをかける、いや、かけなくても構造を理解していることはアドバンテージになりますから。それは、これまでお会いした「エンジニアから経営者になって成功された方」のすばらしいお人柄に触れると、本当に実感します。努力家で柔軟で、わかりやすく熱いわけじゃないのですが、信念があってぶれない。それでいて腰が低い。こういう方に出会うたびに、「自分はなぜこうなれなかったのだろう、どうすればこんな風に育つのだろう」と考えてしまうくらいです(苦笑)。

そんな私でもなぜか引っかかる、この「プログラミング教育ブーム」。
それはなぜなのか・・・? 

 ひとつ思い当たるのが、この手の議論が「プログラミング教育単体」で語られるから、なのではないかというものです。

幼年期の英語教育なんかもそうですが、もう「英語だけは早いほうがいい、やらせないとマズイ。」みたいな話、よく聞きますよね。でも、英語もプログラミングも所詮スキルです。コンピューターでいえば、ソフトとかアプリの部分。これらは、これから我々の子供たちが生きていく上で必要なスキルのうち、相当重要なものであることは間違いないのだけれど、それがたとえできなくても、ほかの事でカバーできそうな気がします(もちろん職種によってはカバーしきれませんが)。

 いちばん重要なのは、カバーできない部分、つまり、スキルではない根本的な能力ではないでしょうか。パソコンでいえば「OS」。これがしっかりしていれば、英語もプログラミングも大きくなってからでも身につくのだと思うのです。で、この能力は英語だけ、プログラミングだけ学んでいて身につくものではなくて、友達と一緒にスポーツをする、親子で自然に触れる、学校の勉強も一生懸命やるなど、いろいろ人といろいろな経験をして備わっていくものなのだと思うのです。

 デジタルハリウッド学長の杉山知之がよく言うのですが、
 「CG学びたいという子がよく相談に来るけど、基本的には一度断る。まずは今しかできない人生経験をつみなさい。それから、アナログで、自分の手で絵を描きなさい。CGは道具。表現したいことがなければ、CGが描ける様になっても宝の持ち腐れだよね」

 だから我々もJointAppsで多くの子どもたちにアプリが作れるという体験をしてほしい。そして、数年後それをきっかけにプログラミングを学ぶ子の母数がJointApps以前より少し増えて、その中からザッカーバーグのようなスターが誕生してほしい。でも、JointAppsをやって、プログラミングだけ一生懸命やっていればそうなるとはとても思っていませんし、みんながみんなザッカーバーグを目指す必要が無いと思っています。

ただ、我々のこどもに強力な「OS」をインストールするためのひとつの手段として、幼少期からデジタルの仕組みにふれることはとても有益だと思うのです。

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